タイトルがすごいですが、実は実話です(洒落てる場合じゃない)
イタリアの南の小国、マルタから昨日帰ってきました。
今回利用したルフトハンザは成績優秀だから大丈夫と言っていたのに、当たりを引いてしまいました。
何十回も飛行機であちこち飛んでれば確率は高くなると思いますが、旅行歴20年以上でついに体験しました。
飛行機はそれほど混んでいなく、後ろの方には空席もある状態でした。
雪を頂に乗せたアルプスの山々を眺め、短い飛行時間の割には温かい食事に喜んだのですが、食事の後に機長からアナウンスが・・・・・・
「飛行機に小さな問題が出たので、マルタに向かうのを止めてローマに着陸することに決定しました。どうぞ席に戻って着陸の準備をしてください。大した問題ではありませんので、どうぞ安心してください」
って、じゃあ何で緊急着陸しなきゃなんないんですか!
大きな問題だから、飛行を中断したんでしょ?
という突っ込みは、一緒に行ったダンナにしときました(苦笑)
機長が自らパニックを引き起こすような発言をするわけありませんものね。
その後飛行機は急降下を始めました。長年の飛行経験からでも、あんな急降下は経験したことがありません。恐らく、すでにローマは目の前なのに飛行機はまだ 高い高度を飛んでいたからなのでしょうが、ちらりとパニック映画のシーンが頭に浮かびました。
急激に下がる高度とともにローマ郊外の海岸がどんどん近づいて来て、私たちは緊張して窓を見つめていました。写真は、緊急着陸直前に窓から見えたローマ郊外の海岸です。
ここの近くに大きな遺跡があってねー、とダンナに説明していたのは私です(汗)
飛行機が無事に着陸したあと、機長が詳しい説明を機内に放送し始めました。
「ナビゲーターシステムの一つが機能しなくなりました。他にまだ二つシステムはあるのですが、変な臭いがしたため、マルタへの飛行を中断してローマに着陸 することに決定しました。この飛行機はこれから技師が問題点を探すため、このままローマにとどまります。乗客の皆さんは送迎バスが来ますので、ターミナル のほうでこれからの情報をお聞きください」
乗客たちが機外に出ると3台の消防車が待機していて、そのうちのひとつは飛行機事故用の特殊な消防車!
ぎくっとしますよ、あんなのが待機していると(^^;)
さて、このあと長ーいこと荷物が出てくるのを待ち、ルフトハンザの案内カウンターに行くと係員が、まだどうなるかわからないので一時間半後にまたここに来てくれと、食事券を全員に配り始めました。
ま、緊急なわけですから、飛行機をどう手配するか決めるのにも時間はかかります。乗客は食事券を手に、それぞれカフェテリアに向かっていきました。
ちょうどお昼時だったので混んでましたが、私たちはなんとかテーブルに落ち着いてローマのカフェテリアのお味を試しました。
感想は・・・・・・ピザが不味い、料理が冷たい、たいしたことない
ともかく、食事後にもう一度カウンターに行くと、今度はちゃんと報告が待っていました。
さすがはルフトハンザ、飛行機を一機準備するそうで、すぐにチェックインできるそう。
さっそく荷物を預けましたが、出発は4時間後の6時です。
私たちの飛行機はドイツからローマまで1時間半くらいかかったけど、今度の飛行機もドイツから持ってくるのかなあ?
他の航空会社の飛行機じゃなかったから、ドイツから来た確率が大きいです。
予定より6時間ほど遅れて、私たちはやっとマルタに到着することができました。
さて、帰ってきてから息子がより詳しい情報を教えてくれました。
ルフトハンザのHPで見つけたそうですが、4つあるうちの電気ジェネレーターの一つが機能しなくなったんだそうです。たぶんそのためにナビゲーターシステムも機能しなくなったのでしょう。
私たちの乗った飛行機は最後まで残った一番古いタイプの4機のうちのひとつで、そのうちに他の航空会社に売りさばかれる運命のものだったようです。
えと、それって安全なんでしょうか?
小さい会社の飛行機は確かに古いものばかりですけど、今回の事故で考えさせられました。
空は危険でいっぱいなのかもしれません。
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