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エジプトの危険地域をコンボイで護送してもらった

2009.01.29 - 体験談集 危険編
1997年に起きた、エジプトのルクソール事件を覚えていますか?
テロリストによる観光客への無差別テロのために、日本人10人を含む63人が死亡、85人が負傷した事件です。この事件のすぐ後は有名な観光地も閑古鳥が泣いていましたが、数年するとまた観光客がやってくるようになりました。
これはエジプト政府の警備強化のおかげで、そのあと大きな事件が起こらなかったせいです。
私が初めてエジプトを訪れたのは、事件の数年後でした。
そしてやらかしてしまった、危険なこと。
行きは単身。帰りはエジプト警察の保護の下でした(^^;)

「コンボイ」
この言葉を聞いたことがありますか?
他の旅行者が「今日コンボイでどこそこの遺跡に行ってきた」というのを聞いて「?」でした。
一緒に行ったダンナは、警察に頼んで危険な地域に一緒に行ってもらうんだ、と説明してくれました。
このコンボイは、観光地から遠く離れた遺跡に行く時に頼めるのですが、高い料金を払わなければならないとも聞きました。

さて、普通の観光コースを終えた後今度はどこへ行こうかと、私たちはホテルでガイドブックを読んでいました。
そして私の目についたのがAbydos(アビドス)の遺跡でした。
アビドスはルクソーからナイル河沿いに約150km北上した所にあります。政府指定の危険地帯ではありますが、それほど強い勢力ではない地域です。
ダンナはバスでここに行けるかどうか、バス会社のオフィスで聞きました。
バス会社が教えてくれたのは、出発の時間。
行けるのなら行こうということになり、地元の人たちと一緒にバスに乗りました。

分岐点になる町でバスを降り、遺跡に向かうバスがないかとうろうろしていると、バス会社の人に呼び止められて待つように言われました。彼はどこかに電話して何かを要請しています。
そして来たのが警察のジープとタクシー。
タクシーに乗り込んだ私たちの前後をガードするように、警察の車が走り出しました。
これがコンボイだったんです。
危険地域に入り込んでしまった旅行者を保護することになった警察は、私たちが遺跡見学を終わると、私たちのタクシーに危険地帯の境界線まで再び同行してくれました。
そして、嫌そうな顔をするタクシーの運転手に、ルクソーまでそのまま走れと強要(^^;)
コンボイのチーフはえらくいい人で、ダンナが差し出したコンボイ料をきっぱりと断ると、爽やかな笑顔で部下とともに帰って行きました。

さて、すでに夕方になって来ていて、旅行者の安全のためにルクソーまで走れと言われたタクシーの運ちゃん。実はそんな遠いところまで走りたくなかったんです。
私たちもできればバスを使いたかったのですが、警察は危険地帯から安全に旅行者を放り出したかったのでしょう。私たちもそれに従うことにしました。
時速40キロくらいでしか走れないので、ルクソーに着いた時にはもうあたりは真っ黒でした。
これから家までまた150キロ走るというタクシーの運ちゃんには、ダンナが気前よくチップをあげました。
もちろん最後の言葉とともにです。
「ありがとう」
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