これはダンナの失敗談なんですよね(へへへ)
昔の話ではありますが、クラシックな手口なので今でも頻繁にあると思います。
所はメキシコシティーだけど、どこでもやられる可能性が大きいです。
メイン道路でバスを待ってたんですが、待ってる間にダンナがバスに乗る時の注意を私に講義してたんです。
満員バスに乗る時は気を付けろ。
スリは満員のバスを狙って乗ってくるから、絶対財布をズボンのお尻のポケットに入れちゃだめだ。
やつらは二人で、一人が財布を掏ると相棒にすぐ渡し、財布を受け取ったやつはバスをすぐに降りて逃げるんだ。
できたら満員のバスには乗らない方がいい。
てなことを話しているとバスが来たのですが、これが満員。
舌打ちしたダンナは、しかしこれに乗り込みました。
「満員だけどなあ」と心の中だけで思った私は、財布はいつも前ポケットに入れているので、バッグでポケットをカバーする方式でバスに乗り込みました。
バスの中はほんとに超満員で、身動きするのも大変なくらい。
こういうときは私の気は張り詰めます。
停留所のアナウンスも無いから、どこを走っているのか自分で確かめないといけないし、スリにも気を付けないといけない。
ぐらぐらとバスに揺られていくつかの停留所を過ぎた時、突然ダンナが「次で降りる」と言いました。
「え?まだ目的地じゃないけど?」という言葉は心の中。
えらく急いで出口に向かうダンナを追ってバスを降りると、ダンナがきょろきょろと周りを見回します。
そして一言「くそっ!あいつがいない!」
どうしたの?と聞くと・・・
「財布をバスの中で掏られた」
・・・って、バスに乗る前に講義してた本人が取られるの?馬鹿じゃない?!
またまた心の中だけで突っ込んでました(^^;)
全く、財布をお尻のポケットに入れて満員バスに乗って、自分が言ったとおりのスリに会うなんて、ボケもいいとこですよ。
当然犯人らしき男の姿はどこにも見えず、財布は行ってしまいました。
もともと小銭しか入ってなかったから被害はなかったのですが、講義した自分がやられたのが恥ずかしかったのか、しばらくずっと悔しがってました。
これは笑い話ですが、財布をズボンのお尻ポケットに入れる人はよくいます。
スリにはとても狙いやすい場所ですし、プロは掏られたのに気がつかないくらい素早いです。
ローマにもスリで有名なバスのルートがあったりしますので、バスに乗る時はダンナの講義の通りに気を付けてください。
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