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2024.11.23 - 
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フランクフルトの麻薬最前線

ドイツは東ヨーロッパのEU参加により、EU圏の真ん中になりました。
EU圏内は国境検査も廃止され、自由に行き来ができます。
しかし、各国で禁止されているものは今でも国境警察によって取り締まられています。
ドイツでは、麻薬はすべての種類が違法です。
そのため、合法なマリファナがバーで簡単に買えるオランダからドイツに入るアウトバーン(高速道路)では、ドイツの高速道路警察が目を光らせています。高速道路に限らず、ドイツ国鉄でも鉄道警察が活躍しています。
ヨーロッパでは日本と違って、麻薬が簡単に手に入ります。
ディスコではパーティードラッグが幅を利かせ、大都市では客待ち顔なディーラーがたむろしています。
州によって法律が違い、甘かったり辛かったりしますが、どちらにしても捕まれば裁判が待っています。
旅行者の皆さんの中には危険を知りながらも麻薬に手を出す人がいますが、危ないものに近づかなければ危険が近づいてくることはありません。
次にご紹介するのは、フランクフルトの現状です。
決して麻薬に手を染めないでくださいよ。
フランクフルト中央駅前には安宿が集まり、いわゆる夜の歓楽街もここにあります。
ここは非常に危ない。
ナイフを持った男に革のジャケットとブーツを奪われた人もいます。
この一角は、昔からジャンキーのたまり場でした。
昼間にうっかり横道に入ると、歩道に座った何人かがヘロインの入ったスプーンをライターの火にかざしていたりしました。
こういうときは、あくまでも無関心を装って立ち去ります。
このような目も当てられない状態に、10年ほど前警察が一斉取締を開始し、この一角からついにジャンキーの姿が消えました。
といってもジャンキーが消えたわけではなく、場所を変えただけ。
今度は中央駅と繁華街の間に横たわる公園Taunus Anlage に彼らは出没し、またもや、真昼間から自分の腕に注射器を突き立てている連中の姿がよく見られました。
しかしここも警察が一掃に成功したあとは、彼らはまた古巣へ帰ってきました。ただ、歓楽街ではなくて中央駅構内。
中央駅地下通路に、所在無げに佇むディーラーに話しかける客の姿が見られるようになり、ドイツ国鉄側は警備員のパトロールを強化させました。
不審人物には職務質問を行ってディーラーたちを徐々に追い出しにかかり、そのおかげか、最近ではディーラーの姿を地下通路で見ることは少なくなりました。
さて、じゃあ彼らはどこに行ったんでしょう?
駅前道路の向こう側、地下通路からKaiser通りに出たエスカレーターの前です。
しかし、ジャンキーは駅構内の連絡通路で麻薬を打っていたりします。
万が一現場に行き合わせてしまったら、無視して通り過ぎてください。それが自分の身を守る方法でもあります。
私は一度、警備員に通報したことがあるのですが、彼らの答えは簡単でした。
「ここにはうじゃうじゃいるんだよね」
国際都市フランクフルトの、暗い一面です。
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