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グレイハウンドのバスターミナルで麻薬取引 アメリカ

2008.10.27 - 体験談集 危険編
相当前のことなのですが、未だにあるんじゃないかと思います。
ダンナとアメリカ中西部をバス旅行したことがあります。
できるだけホテルに泊まらず、パスの有効期間を100%使うために、夜行バスで移動して日中観光していました。
ある日、ある街のバスターミナルのトイレをお風呂代りにすることにしました。
つまり、洗面台で髪を洗い、手を乾かすドライヤーで髪を乾かすんです。
バックパッカーなら一度はしたことがあるでしょう。
親切な親子が普通のドライヤーを借してくれて、私は変な格好で髪を乾かさずに済みました。
ありがとう、と笑顔で親子にお礼を言ってトイレを出た私は、ダンナが出てくるのを待っていたのですが、トイレから出てきたダンナは何か変でした。
緊張した顔で私の座る椅子に近づいてくると、すぐここを離れると言います。
疑問符を顔に乗せた私にダンナは
「くそっ、トイレの中で麻薬取引してるみたいだ。個室の中から声が聞こえてきた。あそこに俺がいたのが分かるとまずい」
そりゃ、やばいですよ。
危険度100%です。
すぐさま私たちはバスターミナルを離れました。

街に出た私たちは、簡単な地図を頼りに道を歩いていたのですが、いつのまにやら人気のない、高速道路の下に出てしまいました。
またもや危険度100%です。
頭の中の警戒信号が赤く点滅している中、一人の黒人が私たちに話しかけてきました。
どこに行くのかと尋ねる彼に、ダンナが慎重な言葉運びで答えると・・・・・・
「立ち止まらないで。ここは危険だ。すぐに離れたほうがいい。あそこを行くと中心地に出られるよ」
私たちは本当に運がいい。
危険地帯で、それも全く人気のないところで親切な人に会えるなんて、そうそうあるもんじゃありません。

これがどこの町だったかは忘れてしまいましたが、そんなこと関係ありません。
こういうことは、どこででも起こります。
アメリカでは簡単に殺人が起こりますから、やばそうな感じがしたら、すぐにそこを離れてください。
英語がわからなくて、そばで麻薬取引があったのに気がつかなかったなんてバカなことにならないように、準備万端で出かけてくださいよ。
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ドイツ在住: 20年
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