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2024.11.24 - 
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行方不明になった日本人

メキシコを放浪していた頃、JETRO (日本貿易振興機構) のオフィスで、行方不明の日本人がいると聞いたことがあります。
JETROは観光案内の業務はしていませんが、メキシコにある数少ない日本関係の事務所ということで、当時よく日本人旅行者が出入りしていました。
「ここはそういうことを受け付ける所じゃないんだけど・・・」
と言いながらも、事務所の人は思案気な顔で日本人旅行者たちに話をしてくれました。
問題の人物はすでに何か月も音沙汰がなく、心配した親御さんが、最後に息子さんが寄った場所を片っ端から尋ね歩いているとのことでした。
「恐らく、手紙も書かずにあちこちを放浪しているんだろうけど、日本には時々連絡してくれないと」
一応、どこかでその人物を見かけたら捜索されてるよと伝えてね、と私たちも頼まれましたが、その人物に偶然にしろ出会うのは0%です。
親御さんの心配は、果てがなかったでしょうに。
その人物が現れたかどうかは、当然知りません。

場所は変わって、トルコのボスポロス海峡観光船の上。数年前のことです。
日本人の女の子が、トルコで知り合った外国人旅行者と談笑していました。
「あ、日本人がいる」
久しく日本人に出会っていなかった私は、声をかけてみました。
ヨーロッパ大陸を長く旅行していると話す彼女に、「日本には時々連絡してるの?」と聞くと、簡単明瞭な「いいえ」の答え。
心の中で舌打ちをしながら、いつ最後にご両親に手紙を出したのかと聞くと、帰ってきたのは・・・・・・
「うーん、二か月前かな?」
のんびりと答える本人の前で、私の脳裏に走ったのは当然、捜索願を出す彼女のご両親の姿です。
「ご両親はきっと心配してるから、すぐに連絡してあげて」
「そうかなあ」
「絶対心配してるから」
「はい」
はい、と言いながらも、本人の顔には否定の表情がありありと浮かんでいます。
『日本なんかより、もっとここを満喫しよう』
全く、親御さんがどれだけの心配をしているか、彼女には全然わかっていないんです。
「ご両親が絶対心配しているから、今日にでも連絡しなさいよ。メールを送るのは簡単でしょ?」
何度も念を押した後で彼女と別れましたが、友人たちとまた楽しそうに話しだす彼女を見ながら、溜息をつきました。
あの様子じゃ、すぐに連絡しそうにもありません。

「親の心、子知らず」

どれだけの人が、見せかけの行方不明者なんでしょう?
どれだけの人が親を心配させているんでしょう?
万が一事故や事件に巻き込まれても、家族に探し当ててもらえる可能性は0です。
せめて1か月に一度は便りを出してください。
日本からの手紙は日本領事館あてに送ってもらいましょう。
メールアドレスを持っている人は、インターネットカフェに頻繁に足を運びましょう。
心配している家族がいることを、忘れないでください。
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地下から浮上! このあと更新です

2008.09.26 - ちょっと一休み
浮上してきました!
ブログのテンプレートは、すでに忍者ツールズから出ました。
頭はすでに次を求めております;;
三つもかけもちは流石にきついですね。
特に、デザインにすっごく時間を取られますし・・・
ともかく、現在は落ち着いています。
更新がとてもゆっくりで、すみません。
記事が相当たまったらHPにまとめる予定ですが、相当先のことでしょう(笑)
あー、それから、事情によりコメントは現在受け付けていません。

では、更新はこのあとすぐ

またもや地下生活中

2008.09.13 - ちょっと一休み
またもやテンプレート制作中のため、こちらがなおざりになっています。
もうすぐ出来上がる予定ですので、更新はそれからにさせていただきます。
残暑の厳しい中ではありますが、楽しい旅行に出かけられるのをお祈りしております。
このブログの最初のほうにある、「トラブルに遭わないために」を参照してみてください。
これが全部頭に入っていれば、安全旅行率は高まると思います。
では、また潜ってまいりまーす(ぺこり)

ジブラルタル海峡横断

2008.09.02 - 体験談集 危険編
エジプトのリゾート地、Hurghadaの安宿で出会った日本人青年が彼の大冒険を話してくれたことがあります。
彼もバックパッカーでしたが、すごい無謀なことをやらかしたそうです。
本人はあっけらかんとしていましたが、それは無事に帰ってきたからですよ。

彼はアフリカを旅行していたのですが、そのとんでもない考えが浮かんだのはモロッコにいる時でした。
地中海はモロッコとスペインの間に横たわるジブラルタル海峡で大西洋と区切られています。
海峡は、一番狭いところはモロッコからスペインまで14キロメーターしか離れていません。
これまでにも海峡横断を試みて成功した人たちはいますが、ボートがいつでも救助できる位置にありました。
しかし彼は何と、たった一人で誰にも何も言わずに、ジブラルタル海峡横断を試みたんです。
「スペインに着いたら入国できるように、この中にパスポートと金だけ入れて泳いだ」
と指さしたのは、大昔の学生が肩から提げていたものとよく似た、布製の四角いバッグ。

「たったそれだけで海峡を渡ろうとしたの?」(あきれ顔)
「水泳は長距離泳げるんで、問題はなかったんですけど。」
「でも、それは無謀じゃない?」
「俺も後でそう思いました」(笑)
「で、どうなったの?」
「3分の一くらい泳いだところで、何百メーターも流されてるのに気付いて、さすがにやばいと思って引き返しました」
「あそこは狭いから、流れがすごく速いのね。よく無事に帰ってこれたね」
「それは全く問題なかったですけど」(笑)

冒険の一つだよ、的な話し方で、万が一何かあったら、なんてことは彼の頭の中には欠片もありませんでした。
潮の流れさえ速くなければ、きっと向こう岸にたどり着いていたのでしょう。
海峡横断を中止したのは、彼の的確な判断です。
笑い話で済んで、本当によかったです。

万が一何かが起こっていたら・・・
私が頭に思い描いたのは、悲嘆する彼のご両親の姿だったんですから

ジブラルタル海峡
ジブラルタル海峡  スペインからモロッコを見る    (Wikipediaより)

更新予告 このあとすぐ

2008.09.02 - ちょっと一休み
テンプレートに一区切りがつき、余裕ができたので、また更新をいたします。
日本はまだまだ暑いですね。
残暑お見舞い申し上げます。
こちらは、温かさよ、まだ行かないで(苦笑)という状況ですが、りんごの季節です。
法律で、木の下に落ちたりんごは自由に拾っていいので、週末に思いっきり拾ってきました。
すでに甘味の出てきたりんごもあり、地方に住んでいるのも悪くありません。
ブラックベリーも食べごろです。
これは雑草のようにあちこちに大きな茂みを作っているので、こちらの人はジャムやデザートに使っています。
ドイツの秋は果物天国です。
では、次が更新です。
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▼ プロフィール
HN:
くろろ
性別:
非公開
趣味:
旅行、webデザイン
自己紹介:
ドイツ在住: 20年
旅行暦:   25年以上
訪問した国: 24カ国
ヨーロッパ: そのうち11カ国

これだけあちこち旅行してりゃ
見ます、聞きます、体験します
楽しいことから怖いことまで
体験談は豊富です
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